キリバンお題1担当はバブルです。お相手はスプ子ちゃん。
ついに9キャラに手を出しました。バブスプ好きです。脳内9の世界がしゃれにならないくらいシリアスなので甘い感じにはなりませんが。
10個あるので、さらっと短めな感じで行こうと思ってます。
【1:祈りよりも崇高なものの為】
君は文字通り人間を助けるために生まれてきたロボットだ。
海難救助用ロボットDRN.067スプラッシュウーマン。
嵐の海から王子様を助け出して、一切の見返りを受け取らない人魚姫。
ただ、君が出来るのは波の中から彼らを救い上げるところまで。
病院に運ばれた彼らが息を吹き返せるかどうかは医者の仕事。
でも、私はいつも祈ってるわ。あの人たちが助かりますようにって。
もちろん、ダメだったよって言われることもあるわよ。それは私にはどうにも出来ないことだし、助け出したときに、ああ、もうダメだわってわかっちゃうことだってあるのよ。でも、心臓が止まってたって息を吹き返した人もいるの。命って、きっととっても強いのよ。溺れた人を運んでると伝わってくるのよ。生きたい、生きたいって。その声を守りたいのよ。
だから、私は祈るの。神様はロボットの祈りなんて聞いてくれないかもしれないけど、あの人たちが助かりますようにって。
お礼を言いに来てくれる人もいるし、私を罵る人だっているわ。
それでも、私は私の役目を果たすの。
私のすべきことを、力の限り。
誇らしく笑う君は輝かしくて美しくて、でもなんだか哀しかった。
だって君は知っていた。
半年もすれば君はこの海から去って、工場でスクラップにされる。
君の気高さも誇りも、泡のように弾けて消える。
服従の鎖が君の怯えを押し込めていたね。
生きたいという本音すら、人の世の法にがんじがらめにされていた。
僕は君に言ったね
自分を消してしまわないでって。
それは泡のように儚いけれど、揺れ漂って煌き続ける。
お願いだから、消えたくないと願い続けてよ。
他者の命を思う君の祈りは崇高だけれど、君自身の命のために戦って。
君は何のことかわからないという顔をして怒っていたけど、僕は知っていたから。
僕らの父が、君たちのために用意した戦場を。
自分はここにいると、声を上げてよ。
生きたいと願う気持ちを、祈りより強く持っていて。
君の命は、屑鉄として処理されるにはふさわしくない。
泡と消えてしまうより、痛む足で地上を征こう。
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9開始後なバブルで。ゲーム9だとアレだけど、メガミ9ならきっとDWNは応援してるよ!
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