会話だけ。一応メタ兄と出来上がってしばらくしてからのF。
場所は多分キッチンとかじゃないですかね。
<その12>
「なーなー、今更だけど何でメタルが家事やってんだよ」
「俺がしたいからだが?」
「あ、そーだったの……てっきりアンタ以外やる奴がいないからだと思ってた」
「それもあるが……突然何だ?」
「一応、俺たち純戦闘用なのになぁって思ってよ」
「別に関係ないだろう。戦い以外するなと命じられている訳でもなし、やりたいことをやって何が悪い?」
「や……怒んねーの?」
「何故?」
「ほら、まるで家庭用ロボットみたいだーとか言われてさ、腹立たねぇ?」
「家庭用ロボットと同等の家事能力を持った戦闘用ロボットは純家庭用ロボットよりも機能的に優れていると思わないか?」
「コメントは控えるけど……家事好きなわけ?」
「別に。ただ博士のために何かをするのは好きだ。それだけだ。家事だろうが戦闘だろうが事務処理だろうが変わりない。博士のためにコーヒーを淹れる事は喜びだが、コーヒーを淹れること自体は別に好きではない」
「……アンタって、すごく『ロボット』なんだな」
「かもしれんな。だが、人間だって同じような考えの者は多くいる。だとしたら、そういう人間はロボットか? 違うだろう?」
「そうだけどさ」
「フラッシュ、家事を押し付けられて俺が内心腹を立てているのではないかと心配するくらいなら手伝え」
「……やっぱわかる?」
+++
「ワイリーのために何かをする」ことが好きなんであって、別にそれ自体は好きじゃないという微妙に屈折したメタル。それだけの技術と知識はあるけど、メタル自身が単独でロボット開発しないのはそういうわけです。
メタ兄の根は犬。多分リーダー犬。
犬にはならないようにしようと決意してるのはワイリーが総望んでるからで、結局それも犬の忠誠心の表れでしかない。
犬嫌いなのは単に同属嫌悪。
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