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愚者の跳躍

ロックマンの絵とか文とかのログ倉庫。2ボス、ワイリー陣営で腐ってます。マイナーCP上等。NLもあります。サイトは戦国BASARAメインです。

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拍手ログ2/クラッシュの日記帳

2009/12/16(Wed)18:31

下げたウェブ拍手のログ、その2です。




++クラッシュの日記帳++

<いちにちめ>

おれ はんどぱーつ うごかす くんれん してる
もじ かくの おぼえた
このあいだ かいもの いった とき
めたる のーと ぺん かって くれた
にっき つけろ いわれた
なんでも いい
そのひ あったこと おもったこと なんでも
ちょっとだけ いい かく
れんしゅう
いっしゅうかん したら めたるに みせる
おれ もっと みんなの やく たちたい
がんばる

 

<ふつかめ>

さいきん くいっく ようす おかしい
まっかに なる うごかなく なる
とつぜん はしって にげる
へん
きっと くいっく めたるの こと すき
へんな たいど めたるだけ
めたる とくべつ おもってる
むかし くいっく めたるの こと きらい だった
いつも しかられて むっと してた
めたる くいっくより よわい
でも だれより つよい
なんでも できる
みんなの こと みてる
えらい おにいさん
くいっく じぶんがいちばん おもってた
だから めたる にがて だった
でも さいきん くいっく ちがう
めたる くると あわてる まっかに なる にげる
でも ときどき めたる の こと じっと みてる
きらいな あいて みる かお ちがう
きらいじゃ ない とくべつ
すきってこと
めたる ぜんぜん きづいて ない
くいっくも もしかしたら わかって ない
ちゃんと すきだよ いえる いいのに

 

<みっかめ>

きち おくじょう かぜ ふいてた
つちの におい いつもと ちがってた
おくじょう うっど はな そだててる
はなの におい ゆれる おと
かぜの おと
ちへいせん むこうから ふいてくる
せかい
いろんな おと してる
いろんな におい する
むかし めたる いった
にんげんの つくった せかい おれたち てき
おれたち じゆう
ほかの ろぼっとたち にんげんの どれい いいなり
はかせ おれたち じゆうに くらす せかい つくる
でも にんげんの つくってない せかい おれたち てきじゃない
せかい すてき おもう いい
おれたち にんげんの つくった せかい よくする
にんげんの つくってない せかい すてき
その すてき ちかづける おれたち しごと
むずかしい
でも おれ このせかい すてき おもう
そしたら えあー きた
あした あめふる いった
かぜの むき におい しつど そら おしえて くれる
この せかい たくさんの こと おしえてくれる
えあー てんきよほう やりかた おしえてくれた
ぜんぜん わからなかった
ごめん いったら いいんだ わらってた
ふたりで よるまで おくじょう いた
ちへいせん むこう たいよう しずんだ
いろんな いろ ひかり きれい
せかい すてき おもう

 

<よっかめ>

ふらっしゅ はじめて おとうと
おれのこと いつも ぼーっとしてる いう
おれ ぼーっと してない いう
ちょっと いじわる
でも やさしい
おれ じ へた きたない
ゆび まだ うまく うごかない
うごかす ぷろぐらむ あわない
ふらっしゅ うらわざ かんがえた いった
まえやった うらわざ
ふらっしゅ おれ せつぞく する
ふらっしゅ おれのうで うごかす
そのうごき おれのなか かいろ つくる
はんどぱーつ うごかしかた おぼえさせる かんたん
でも おれ やらない いった
おれ ぶきよう みんなに めいわく かけてる
でも じぶんで れんしゅう したい
れんしゅう たのしい
そういったら ふらっしゅ おれのこと じっとみて
がんばれ いった
きょう ずっと れんしゅう つきあって くれた
やっぱり ふらっしゅ やさしい おとうと

 

<いつかめ>

ばぶるの へや ぷーる
ぷーるの なか まるい きかい いる
おんがく ききたい いうと かけてくれる ふしぎな きかい
きょう ずっと ばぶるの へや いた
ばぶる おんがく すき
おんがく すてき
たくさん おと する
しぜんじゃない おと いっぱい する
きれいな おと
あたまの なか ふわふわ して
はんぶん ねむってる かんじ
きもちいい
ばぶる おしえてくれる
おんがく つくった ひと じだい おもい
にんげん きもち
かなしい うれしい だいすき くやしい いろいろ
つたわって くる
おれ まねして うたってみる むずかしい
れんしゅう したら じょうずに うたえる?

 

<むいかめ>

ひーと うっど いっしょ あそんだ
おうた うたって て つないで ぱちぱちして ぐーぱーする
おもしろい
まちの こうえん おばあさん おしえてくれた
こどもの あそび じゃんけんと おなじ
ひーと うっど にこにこ してる
いつも えがお たのしい
おれ うまく わらえない けど
ふたり わらう だいすき
いっしょに いる たのしい
おれ みんな だいすき
いっしょに いる しあわせ

 

<なのかめ>

きょう はんどぱーつ めんてなんす
はかせ おれのうで しらべて がんばってる いった
にこにこ わらってた
おれ はかせ だいすき
はかせ おれたち だいすき
かぞく すてき
かぞく つくった はかせ おれたちの おとうさん
おとうさん よんだら どんなかお するかな
ちょっと よんでみよう おもった けど
はずかしくて できなかった
いつか おとうさん いって みたいな

 

 +++

 

 一週間後、メタルはクラッシュが大威張りで提出してきた日記帳をいつも通り真面目な表情で受け取った。
 ぱらぱらめくる。
 沈黙。
 ノートの上では大量虐殺の憂き目にあったミミズたちの断末魔を思わせる凄惨な光景が展開されていたが、メタルは無表情にぱたりとノートを閉じるとクラッシュの頭を撫でた。
「よく頑張ったな」
「うん。俺、がんばった。たくさん書いた」
「ノートは夜までに返す」
「ん」
 こくりと頷いたクラッシュはご機嫌な表情で部屋を出て行った。
 遠目から中をちらりと覗き見ていたフラッシュは、難しい表情でノートを見つめる長兄に声をかけた。
「……兄貴、アンタそれ読めんのか?」
「一応の解読は試みる」
「解読……」
 まあ、フラッシュの見た限り文字と言うよりはぐちゃぐちゃした線のかたまりという感じだったのであながち外れた表現でもないのだが。
「アイツに日記はちょっと早かったんじゃねぇの?」
「そう悲観したものでもない。少し見ただけだが、最後の方などは比較的解読は容易に思える」
「解読って……」
 お前結構ヒドイこと言ってるの気づいてるか?という顔をしたフラッシュは、まあいいやと肩を落とした。当のクラッシュがやる気になっているわけだし、日記を読まなければならないのは自分ではない。
 身を翻してタバコとマッチを取り出し一本口にくわえた瞬間、メタルが言った。
「歩きながら吸うな」
「はいはい。わかってます、おにー様」
 ワイリー基地は歩きタバコ禁止なのだ。もちろん、メタルが決めたことなのだが。
 目ざとい兄に当てつけのつもりでわざわざ恥ずかしい呼び方をしたというのに、メタルは毛筋ほども表情を変えず、「ならいい」と答えただけだった。
(こんなのに惚れたクイックは大変だな……)
 フラッシュは火をつけないままのタバコをくわえたまま廊下に出ると、二つ上の兄の恋の行方を思いやってみた。
 そういえば数日前もクイックがメタル相手に面白いことになっていた。
 なにやらぐるぐる考えていたかと思うといきなり涙(視覚センサーの洗浄液なのだが、自分たちはこう呼んでいる)をこぼし始めたのだ。それをよりによってメタルに見つかり、異常の確認のために顔を思い切り近づけられてパニックになっていたのだ。
 そして、逃げた。
 メタルは生真面目に検査を受けろと言いながらクイックを追いかけていった。
 自分と、一緒にいたバブルは半ばクイックを哀れみながらその光景を眺めていたものだ。
 面倒なのであの二人の関係に口を挟む気は毛頭ないが、クラッシュがクイックの気持ちに気づいていたのは意外だった。ぼさっとしているようで結構、周りを見ている。
(やっぱ面白ぇよなあ……うちの兄弟は)
 フラッシュはにやりと笑うと、あてもなく廊下を歩いていった。




+++++++++++++




そういえば最近クラッシュ書いてない…っていうか、みんな書いてないよ。いくらお兄ちゃん好きだからって。

拍手[8回]

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