愚者の跳躍

ブルフォルとコピメタフォルについて、お兄ちゃんズが会話。カオスです。

青兄＝イケメン崩壊←重要
コピメタ＝どこまでもフリーダム。
名前のみフォルテ＝被害者

コピメタフォル前提でブルフォルになりかけのような時期。




＜その14＞


「ブルース、お前フォルテが好きか？」
「好きか嫌いかで聞かれれば……好きの方だな」
「じゃあ、まだ『気になる』程度か」
「まぁ、そうだ……何故だ？」
「いや、フォルテがな……この間お前に哀れまれたと言って泣いていたからな」
「泣いていた？　……あいつ、泣けるのか」
「フォルテは傲慢で鈍感に見えるが、本当は純粋で繊細な子だ。お前のようなモラトリアムでニートな男に上から目線で哀れまれては涙の一つも流すに決まっているだろう」
「誰がモラトリアムなニートだ！」
「お前」
「ぐ……メタルのコピーだと思って好き放題言いやがって」
「そうとも。コピーメタルだからこそ、お前がミステリアス＆クールな仮面で他人に隠しているモラトリアム＆ニートな本性も知っているわけだ」
「何度も言うな！」
「ほう。ではお前は否定できるのか？　いつもいつもロックマンの戦いをこっそり影で眺めては時折顔を出してちょっと手助けし、何か謎めいて格好いいことを言っておけば済むと思ってはいないだろうな！？」
「……そんなことはない」
「…………」
「…………」
「まあ、お前の思惑など俺にはどうでもいい。オリジナルもそう言っていたしな」
「あ……そ、そうなのか？　メタルもどうでもいいのか」
「く、く……そのちょっと残念そうな顔、最高だぞブルース」
「……この野郎。で、本題は何だ？　俺がフォルテを多少気に入っていたから何だ？」
「たまにあいつの面倒を見てくれていることには感謝しよう。兄弟には意地を張って普通のお子様のような行為は拒否しているからな……多少慕われるのはかまわん。だがブルース、中途半端な気持ちであいつの心を弄んだりするなよ」
「……フォルテを弄んでいるのはお前じゃないのか？　お前、あいつに口では言えないようなことをしてるだろう」
「してるが、それが何か？　俺はフォルテを愛している。他の弟たちと同じか、それ以上にな。あいつのためなら命も惜しくないし、同じだけの気持ちを返してもらえるのなら、あいつだけのものになってやってもいい」
「愛は捧げるものじゃないのか？」
「愛はそうだが、契約はギブアンドテイクだ。恋人っていうのは、愛の契約だからな。今はまだ、あいつから何も求められてはいない。だから、俺の心は俺のものだ。俺が思うままに愛を配り、押し付けるだけさ。だが、お前はどうなんだ？　求められて、返すものがあるのか？　傍にいてくれと望まれても叶えてやれず、連れて行くことも出来ないなら――」
「……できないなら？」
「……スマン、お前に置いて行かれて寂しがるあいつを慰める役というのもなかなか美味しいので今の話は無かったことにしてくれ」
「お前は本当に自分勝手な奴だな！！」
「ははは。お前に言われなくないな」




こうしてブルースはさらにフォルテが可哀想で気になってしまったりするのであったりなかったり。
コピメタさんはどんなシチュでも美味しくいただける方です。

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