次は光巻にしようと思ってるんですが、とりあえず昨日の晩アルコール漬けの脳が吐き出したカオス。
<その7>
「さわんなよ……」
何故だ。
好きだと言った。
俺のことが好きだと。
俺もお前が好きだ。
触れたい。抱きしめたい。指を絡めて、くちづけして、俺以外が見えないようにしてしまいたい。
「そ、そんなの……」
怖いか?
「こ……怖くなんかねぇよ」
なら、何が嫌なんだ。
「嫌っつうか……」
俺はお前が好きだ。わずかな時間であっても、お前を独占したい。お前を侵食して、狂わせたい。
一緒に、狂いたい。
「何、言って……」
お前の心も、視線も、唇も、舌も、指も、髪も、あらゆる信号も全部――全て、俺で埋め尽くしてやりたい。
お前を、俺のものに……
「やめろよ……」
止められん。せめて口に出さなければ、本当に壊れてしまいそうだ。
「やめろって……そういうの、どうして、口に出せるんだよ」
ただ、溢れてくる。それを、止める気がないだけだ。俺が何を考えているか知って欲しい。全てを見せろと……お前が欲したからだ。
「そうだけど……」
どうした。
醜い中身を見て、いまさら俺が嫌いになったか?
「ちげーよ、バカ……」
なら、何故泣く?
「俺が言えないでいることを……お前が言うからだろ」
……どういう意味だ。
「ぜんぶ、一時じゃなくて……ずっと、お前のこと、独り占めしたいって……思って。でも、そんなん、いえるわけないじゃんかよ……」
クイック……?
「だから、おれ、がまんしてんのに……お前、ぜんぜんっ、お構いなしに、わがまま言いやがって……ずるい」
なら、お前も言えばいい。
聞かせろ。お前のわがままを。
叶えられるものも、そうでないものも、全部。
「く、ちに出せないから……泣いてんだろうが……」
聞けないのなら、お前の心を無理矢理暴くぞ。
「そうしてくれよ。お前も知ったらいい。俺がどんなにダメな奴か……お前に叱られ続けてたのと変わらないくらい、どうしようもない、見栄っ張りで、強欲な奴なのか。そんなでも、俺が好きでいられるか、教えてくれよ」
好きでいられるに決まっている。
俺はお前の、強欲なところが好きなんだ。
お前のためだけに生きろと俺を死から引き戻した、そのエゴに救われたのだから。
+++
お兄ちゃんは我慢しない性分です。でもこれ素直クールとは違う気が……少なくともクールじゃねぇスよ。
Qは「独占欲?カコワルイ!」と思って我慢する、でも結局「我慢」にすぎないから内心悶々としてるタイプ。もっと素直になっていいと思うんだ。
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