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愚者の跳躍

ロックマンの絵とか文とかのログ倉庫。2ボス、ワイリー陣営で腐ってます。マイナーCP上等。NLもあります。サイトは戦国BASARAメインです。

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Misericorde_02(M´×f)

2010/05/04(Tue)20:17

2話目。博士とめったんとコピメタのターンなので。フォルテは出てきません。


<注意事項>
・私のフォルテ妄想満載の話です。フォルテに夢見すぎてます。
・M´×fの初めて話なので連載途中で裏に飛ぶ予定です。
・基本的に鬱気味。破壊、グロ表現あり。
・ここからずっとメットレス

以上の件がOKできる方だけ読んで下さい。




【Misericorde_02】



 最後のネジを締め終わると、ワイリーは深いため息をついてドライバーを置いた。助手のメタルがそれを拾い上げて工具箱に戻すのを横目に、ワイリーは冷め掛けたコーヒーを啜った。
 彼が困ったような顔で見つめる先には、さまざまなコードで周囲の機械と繋げられたフォルテがいた。腹部に開いていた穴は綺麗にふさがり、煤塗れだった装甲も汚れを拭われ磨かれている。ただし、別途修理が必要だった手足は外されていた。最も損傷の大きかった胴を修理することを優先したためだ。特徴的なヘルメットも外され、柔らかな白髪が幼さの残る頬を縁取っていた。
「フォルテは……どうしたらいいんじゃろうか」
「俺が説教していたら勝手にメンテナンスモードに入りましたからね」
 メタルは肩をすくめ、処理速度を上げるために被っていたヘルメットを脱いだ。あらわになったその顔にも、うっすらと困惑が浮かんでいる。
 ワイリーナンバーズの長兄であるメタルマンはほとんどの弟機たちの畏敬を集めていたが、フォルテは例外の一人だった。メタルを怖れないがゆえに説教も効果がなく、初起動したその瞬間から生みの親であるワイリーに反発していた。
 現在、ワイリー軍団の中にフォルテを御することが出来るのは一人もいないのだ。
「フォルテがロックマンを倒そうとするのは、まあいいんじゃが……」
「ええ。バックアップの出来ない場所で倒れられるのが一番困ります。今回は運良くコピーが間に合いましたが……」
「わしのお膳立てが気に食わんというのは、まあ、わからんでもないがな」
 マグカップを手に苦笑するワイリーと視線を交わし、メタルも小さな笑みを浮かべた。二人とも、フォルテに対してはある共通の認識を抱いているのだ。
「それにしても、フォルテをもうちょっとだけ大人しくさせておく手段はないもんか」
「フォルテには頭ごなしに叱りつけるんじゃ効果がありません。俺が話をしてみます」
 ラボの入り口からヘルメットを手にコピーメタルが入ってきた。
「コピーメタル、そっちはどうじゃ?」
「脚は大した事はありませんでした。ゴスペルも。ただ、バスターの出力を上げすぎたようで、左腕のジェネレーターが焦げ付いてて……部品は取り寄せになりますから、フォルテにはしばらく調整用の腕で我慢してもらうしかありませんね」
 第二ラボでフォルテの手足やゴスペルを修理していたコピーメタルは、ワイリーに言った。
「ウッドたちから夕食が出来たって連絡が来ましたよ? 冷めないうちに行ってやって下さい」
「なんじゃ。こっちに直接通信を入れればいいのに」
「いつもの癖で通信をオフにしてたでしょう? だから俺の方に言ってきたんです」
 ワイリーは入り口の端末画面をちらりと見ると、「そういえばそうじゃったな」と呟いてカップを手に立ち上がった。
「では、お前に任せてみよう」
「善処します」
 ダイニングへ向かうワイリーを見送ると、コピーメタルはオリジナルに言った。
「自分から言い出しておいてなんだが、こういうのはどっちかというと『俺』の役目じゃないのか?」
 メタルは肩をすくめた。
「俺よりお前の方がフォルテに思い入れがあるだろう? 俺はどうしても博士の立場で話してしまうだろうし、それではいつもの説教と変わらない。それに俺は、あまりフォルテに強い印象を持たれていない。お前が話すほうがフォルテも聞く耳を持つかもしれん」
「キスしたり尻を触ろうとしてきた努力が実るといいんだが」
 コピーメタルが横たわるフォルテの方へ向かう。
「コピー、あまり無茶はするなよ」
「何のことだ?」
「フォルテが聞き入れなければ『お仕置き』をするつもりなんだろう? やりすぎてフォルテを潰すな。アルバートは、あれでもフォルテを愛しておられるのだ」
「わかってるさ……お前はどうなんだ? 博士に迷惑しかかけない弟を愛しているか?」
 メタルはしばらく無表情で片割れを見つめていたが、やがて小さなため息をついた。
「……愛しているさ」
 長年ワイリーに仕えてきたロボットは、現時点で末の弟に当たる小さなロボットに柔らかい視線を向けた。
「フォルテはアルバートに似ている。多分、ワイリーナンバーズの中で一番な……愛せないはずがない」
「だろうと思った」
 コピーメタルはにやりと笑うと、手振りで去るように促した。
「お前も行けよ。フォルテがもうお前たちを心配させないように、何とか説得してみるさ」



>>【Misericorde_03】


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