今週の月曜日はゲヘナキャンペーンの最終回でした。第一回が去年の夏ごろだったので、ほぼ一年かけた話となり感慨にふけりたい感じなのですが、今回も戦闘が激厳しくて死にそうになりました。
鍛冶屋のイフサーンにアンリの武器を鍛えてもらった一行は、カイバーンの案内で獄パンデモニウムの中へ……上位邪霊モバイを倒し、大切な人たちを取り戻す事が出来るのか!?
とりあえず面子。
<PC(あいうえお順)>
・アンリ/女、18歳、刀士、人間 (PL:柚木さん)
信条:復讐(肯定)、日常(否定)
パーティーの主戦力。銘刀を鍛えてもらったら
「人魔滅殺」という大変な名前になって帰ってきた。代償は「立ちはだかるもの全てを殺す」こと。周りがガタブルする中で本人は大喜び。この刀のせいで大変なことに……
・イスラフィル/男、42歳、火吹き炎術鷹匠妖霊使い、人間 (PL:朱月)
信条:恋愛(肯定)、身分(否定)
ダイスを増やせる援護が欲しくてジンまで使役することに…オウムはいるわジン(涙もろい感激屋のごついオッサン)はいるわ、すごく賑やか……乱捕りしてたせいか途中戦闘で息切れ。
・イシュミール/男、?歳、獣甲闘士、肉食獣人(熊) (PL:Djinnさん)
信条:運命(肯定)、欲望(肯定) だった気が…
前回借金地獄に陥ったものの全く気に病むことのないクマ。一応上司の命令でついてきてくれてたんだけど、ほんの数日一緒に冒険しただけのやつらにくっついて獄までもぐってくる理由はないだろうに……誰も言い出さなかったけど、こいつが一番義侠心溢れてたかもしれない(何も考えてないとも言う)
・“砂漠の蛇”ザーグシュノー/女、?歳、座空乗りの獣甲邪眼師、銀糸の民 (PL:U-kaiさん)
信条:欲望(肯定)、正義(否定)
今までの包帯ぐるぐる巻きの姿から一転、手足(義肢?)をくっつけ普通の美女として参加。今回は自慢の交渉術も役に立つ場面はなかったけど、サポート魔法がやっぱり頼りになった。攻撃力もあるしね。
・ニルーファル/性別不詳、24歳?、神語術師 (PL:絹野帽子さん)
信条:自制(肯定)、快楽(否定)
相変わらずマイペース。回復役ですが、今回は気力(MP)をほとんど残してたとか。エンディングで……
<最終回あらすじ>
パンデモニウムは3階層に分かれており、上層部にモバイがいるという。周囲には空を飛べなくなる邪霊律(邪霊の俺ルール?)がかかっており、外から進入する事は出来ない。ショートカットを諦めた一行は仕方なく下層から攻略する事に。
入り口にはタリスと名乗る上位邪霊タリス(ゲヘナで2~3番目位に強い)がおり、アンリとザーグシュノーに思わせぶりな言葉を掛けつつモバイを殺してほしいという。どうやら相応の力もないくせにイブリス十二神将の一人になり、威張っている(?)ので非常にウザイらしい。イヤ~な気分になりつつも一行は中へ。
下層は4つの試練を越えて水晶を手に入れると上への扉が開く仕組み。しかし、周囲には時間が経つごとに体力を奪う邪霊率がかかっている。いろいろと消耗しつつ何とか中層部へ。
中層部には5つの扉があった。アンリが刀の部屋、イシュミールが獣人の部屋に入ると、残された3人はなんとか2人で入れないか悪戦苦闘。結局ザーグシュノーが邪眼の部屋、イスラフィルが炎の部屋、ニルーファルが天使の部屋に入った。
アンリ、イシュミール、イスラフィルはそれぞれ自分と同じ姿をした敵(データは少し違う)とタイマンで戦う事に。それぞれ勝利したものの、イスラフィルの気力がほぼ底をついてしまった。このゲーム、体力(HP)は簡単に回復できるのに気力(MP)の回復がものすごく難しいのである……;
ザーグシュノーの入った部屋には、何故かタリスが。自分とアンリ達の姿を見せ、ザーグシュノーには戦う理由はないはずだと問いかける。ザーグシュノーは悩んだが、タリスには告げないことを選んだ。睨みつけるといきなり殺されそうになったり大変な目に遭う。
一方ニルーファルの入った扉の奥は何もなかった。仲間たちが試練を乗り越えるたびに詩が聞こえ、サマエルに渡されていた「世界意志の雫」に力が宿っていく。これを使えばモバイの力を抑えられると言われていた。ニルーファルが四行詩を理解すると最後の雫が解放され、一行はそれぞれ上層へ。
<ここで成長タイム。ただしボロボロになった体力と気力の回復はなし!>
上層では人間の姿をとったモバイが待っていた。どう考えても「俺は強い」と勘違いしてるナルシストなモバイの誘い(「私に力を貸して一緒にイブリスを追放しよう」)を突っぱね、散々挑発した後戦闘へ。連続攻撃に苦戦しつつも、なんとか気絶(?)させることができた。しかし、アンリが銘獄刀に支配され、傍にいたイシュミールに切りかかる。最悪のタイミングでモバイが蛇神体(本来の姿)である八つ首の蛇に変身。半ば3つ巴状態の戦闘に再び突入した。
ランダムで攻撃対象を決めるアンリは上手い具合にモバイを切り刻み続け、一行は世界意志の雫の力を借りつつモバイを倒す事に成功した。(お約束的に)崩れ始めるパンデモニウム。5人の前に、詩に歌われていた赤と青の光が現れる。銘獄刀に支配されたままのアンリはふらふらと赤い光へ。
アンリに攻撃される事を恐れて説得も引き止めることもできず、彼女を気絶させて連れ帰る策を取る事に。しかし、アンリは刀の支配を脱する事が出来ず、赤い光の彼方に消えてしまった。
詩に歌われていたヒントは、赤でも青でもない場所に見えた闇。アンリを連れ戻す暇もなく、残された4人は闇の中へ飛び込む。そこは上下にどこまでも続く階段だった。
どうやら、上は見知らぬ地上、下はゲヘナ(地獄)へ続いているらしい。享受者の中には遥か昔に人間が暮らしていた地上を目指すものもいるが、一行には地上を目指すというモチベーションを持っているものは一人もいなかった。
家族を残したイスラフィルと、イシュミール、ザーグシュノーはゲヘナを、ニルーファルは「アンリがいるかもしれない」と地上を選んだ。階段を登っていく仲間を見送り、下へ向かう3人。行き着いたのは獄近くの村だった。村は獄が消え去ったことでお祭り騒ぎになっている。何があったのかと聞きたがる案内人のカイバーンをいなし、疲れきって眠る3人。
サハルとサマエルの反魂(復活の儀式)は無事に済んだ。サハル誘拐犯を追って行方不明になっていたミンミンは何故かイスラフィルの家にいた。途中で誘拐犯を見失い、入れ違いで家に帰っていたらしい。借金のあるイシュミールとサマエルとは「楽園パレード」に身を寄せていたが、ある日、アンリらしき人物があちこちで殺人事件を起こしているという噂が届く。
享受者として上を目指すため、ザーグシュノーはサマエルについていくという。ジブリールも加わり、3人はアンリを探して旅立っていった。
家族を取り戻したイスラフィルは、享受者としては引退することにし、一座の興行に専念する事に。家族は戻り、ミンミンとイシュミールが残ったが、去っていった仲間たちのことを思い返しては、あのバタバタ賑やかだった頃を懐かしく思った。
上へ向かったニルーファルが見たのは、強い輝きを放つ「本物の」太陽と、荒涼とした広い砂漠。ここは閉じられた地下世界ではなく、見知らぬ世界である地上だった。蜃気楼の向こうにらくだを連れたキャラバンを見つけたニルーファルは、そちらへ向かって歩いていく。
砂の上に足跡を残して……
今回も長かったなぁ……あらすじ。エンディングはわかりやすく、かつ美しくなるよう順番を入れ替えてます。
別れは物語の終わりに美しさを添えます。「終わる」という事自体がなかなか寂しいものがありますが、一応のハッピーエンドを迎えられて良かった!とくにお父さん死ななくて良かった!!娘は母親の顔知らないのでひと悶着あったでしょうが、3人で幸せな暮らしが出来たらいいなぁ……と思ってます。
実はアンリが赤の道に行きそうになった時、しがみついて止めようかと思ったんですが……アンリに切られると死亡確実なので怖くてできませんでした。イスラフィル的には自分が生きて帰らないと全てが台無しになってしまうからです。GMの話では「説得」もしくは「堕落して判定に成功する」という手段を考えていたようですが、前者は皆ハナから無理だと思っていたし、PLに堕落するのは危険ではないかという警戒があってどちらも選びませんでした。アンリが堕ちてしまうのは想定内だったらしいですけどね。
アンリ強いのではっきり言って戦いたくない……
ちなみに、世界石の雫の「草原」を使うと記憶を消す事ができました。本人が記憶の消滅を受け入れなければならないので、アンリの記憶を消して暴走を止めることは不可能。後は復活のために娘を捧げようとしていたサハルナズの記憶を消すかどうかだったのですが、それはしませんでした。罪を忘れてオールOKとは思えなかったので……サハルナズのやったことはイスラフィルへの愛ゆえなので、忘れて欲しくなかったんですが、彼女自身はしばらく辛いでしょうね。もちろん、それを抱えて生きていけるようにイスラフィルが支えること前提での選択ですが。この辺はプレイ時には口に出さなかったのでここに書きました。
結局「草原」はザーグシュノーが旅に出るときこっそりパチられてしまいましたが……どんな使い方をされるんだか。
キャラクターを入れ替えた新作も考えているという事で、今から楽しみです。
GMさん、PLの皆さん、お疲れ様でした!次回もヨロシク!!
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