昔々、千年くらい昔。
今ではバルヴィエステと呼ばれている辺りに名もない小さな国がありました。その地域のほかの国と同じように、小さな国も戦争をしていました。
王様とお妃様は大国に負けないように、小さな国の少ない兵士たちを率いて戦い、決して負けませんでした。
周りの国も大国も、何度も王様を暗殺しようとしましたが、王様は決して死にませんでした。
王様は民から“死なずの王”と呼ばれて神様のように敬われましたが、王様もお妃様も、もう戦争は嫌だと思っていました。
そんなとき、二人の前に金の杯を持った怪しい男がやってきました。
どんな願いも叶えてくれるという金の杯を差し出された二人は当然怪しいと思いましたが、最終的に「もうこの国が戦争にまきこまれないよう」と願うことにしました。
願いは叶い、どこの国も戦争を仕掛けてこなくなりました。
それどころか、連絡も取れなくなりました。
国の外に出た人たちも、戻ってこなくなりました。
杯の力によって、その国の位置が誰にもわからなくなってしまったのです。
確かに戦争はなくなりました。
小さな国は、ひっそりと自給自足の生活をして平和に過ごしていましたが、やはり若者たちはその暮らしに耐えられず、どんどん外に出て行って、二度と帰ってこれなくなりました。
お妃様がなくなりました。
“死なずの王”は暗殺者の剣や毒と同じように寿命でも死ななかったので、民の最後の一人が死ぬまで行き続けました。
最後に息を引き取った民を埋葬すると、王様は自らの手で門を閉ざし、国を後にしました。
その国は今でも、バルヴィエステのどこかにあるといいます。
どこにあるのかは、誰にもわかりません。
……っていう設定の話を捏造しながら、土曜日は紅蓮大火竜キャンペーンの第一話をやってまいりました。日曜日はDX3キャンペーンの第7話。
詳しくは追記で。
第一話は「輪廻の十字路」でして、ループもの。実は2nd時代にやったことがあって、しかもまったく同じPC4で入るといういろいろアレなかん時ではありましたが、キャラの方向性を変えたら以外と新しい気持ちで楽しめました。
キャラはこんなの。
“死なずの王”アルニラム・クレメンティ
男性 外見30代 マテラ人
フィニス=コロナ=ステラ
上に書いた話の王様の方。聖血もち+毒無効で暗殺されないという、データにのっとった設定というか、エンゲージ分断されても死なない支援キャラというコンセプトで作ったデータです。
外見はちょっと老けたバサラ元就。中身は別物。普通に穏やかな学者風男性。戦場の端から端まで響く大音声の持ち主。
ボスには勝ったんですが、聖痕の解放で事故って殺戮者になりました。-24から20面ダイスを3個振って20,1,2。2足りねぇよ。
2話目以降は杯に捕らわれて黄金杯の騎士になったお妃様をやるつもりだったので、ちびーっとだけ「堕ちたら美味しい」と思ってたのがダイスに出たとしか思えない。
もしかしたらGMが敵として出してくれるかもしれないとドキドキしてます。
「キャンペーン中に殺戮者になったPCは倒して供養しないと」と私の師匠も言ってましたし。
DX3キャンペーンの方は本館に専用ページ作ってる奴になります。
「トゥルーエンドに行けなければ最終回」と脅されていた回。オープニングからはPCの自由シーンで、NPCやPC同士で交流して絆を深めたり侵食率を調整したり、アイテム買ったり。
私のPC4はPC2にプロポーズしたんですが、迂遠過ぎて気づかれませんでした。両思いなのにね。そんな天然なところも好きだよ!
戦闘は、トータルで見ればいつもよりは楽だったんですが、「下手をすればトゥルーにいけないかもしれない」っていうプレッシャーから、皆手探り状態。
防御キャラが盾で敵を殴ったり、ボス=PC1の妹の説得のため、まるまる1ラウンドを費やしてみたり。
防御キャラのダメージブースとのために一緒にダイス振りましたが、超胃が痛かった。あんなにダイス振るの怖かったのは久しぶりです。
とりあえず、トゥルーにはいけるようなので、次回もがんばってハッピーエンドを目指そうと思います。
夕食のときにGMが「で、次のキャンペーンなんだけど」って話を切り出していろいろ盛り上がりました。ブラボー、ネバーエンディングキャンペーン。次はファルスハーツキャンペーンです。
ヒロイン枠を取れたら、♀三成みたいな子をやろうともくろんでます。たぶん天然。そして拾ってくれるらしいPC3に超懐こうと思う。
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